【アニメで英語】鬼滅の刃シーズン1 第17話

鬼滅の刃のシーズン1の第17話からです。

今回は通しの会話ではなく、気になったセリフをいくつかピックアップします。

ちなみに、善逸セリフの「雷の型、六つあるのに(以下略)」の所の字幕が、three formsと「3つ」に誤訳されていて、まあミスは誰にでもあるので重箱の隅をつついても仕方がないですが、アニメの英語字幕作っている人って、おそらく日本語に堪能な外国人だと思うので、細かい日本語のニュアンスをどこまで拾えているかは不明ですし、そもそも忠実な直訳を作っているわけでもないと思うので、あくまで参考程度が良いんでしょうね。

1.蜘蛛鬼「逃げても無駄だぜ」
It’s no use running away.

It’s no use ~ingで~しても無駄

2.蜘蛛鬼「毒だよ。噛まれたろ、蜘蛛に。お前も蜘蛛になる毒だ。」
It’s poison. You got bitten by a spider, right. That poison will turn you into a spider, too.

get + 過去分詞で受身を表現するのは、個人的な経験に照らすと、使う人は良く使うといったイメージ。辞書とかで調べると、主に被害・迷惑の文脈で使うとのこと。別に、You were bittenでも何の問題もないと思う(気にしなくてもいいレベルのニュアンスの話だと思う)。ただ、こっちの方が、「やられた!」って感じがでるのかな。

turn into は~になるですが、changeやbecomeとの違いは難しい。人が化けものになる場合はturn intoだけど、総理大臣になる場合はbecome。つまり、ものの性質が変わる場合がturn into。ただ、変わると言っても、一時的なものであればchange into。サイヤ人が月を見てサルになるのはchange intoですが、葉っぱが紅葉するのはturn into。

3.善逸「じいちゃんの期待に応えたいんだよ、俺だって。でも無理なんだ」
I want to live up to your expectations, too. But it’s totally beyond me.

live up to~ は~に沿って/従って生きるという意味で、「(期待に)応える」「(義務を)果たす」と言った文脈で使われる。live up to my obligation as a father であれば、父親としての義務を果たす。

Beyondは「~の向こう側」で、beyond meは自分の向こう側、totallyがつくと、自分の”遥か”向こう側、つまり、「自分には到底及ばないもの」という意味になる。

4.蜘蛛鬼「さっきからずっと同じ構えを何度もしている」
He’s been assuming the same stance over and over.

典型的な現在完了進行形の場面。進行形の強調表現ともいえ、「~し続けている」という意味。「赤ちゃんがかれこれ1時間も泣き続けている」とか「あいつもう1時間も腕立て伏せやってるぞ」と言った、過去に始まって、まだ続いている場合に使う表現。

このassumeは出てこないな。assumeと言ったら「思い込む」「決めてかかる」で、辞書を引くと3番目とかに「態度を取る」なんて意味が書いてあります。中心の意味は、「何かを自分のものとして示す」ことらしいので、要するに「超自己主張」なんでしょう。そして、誰かの無罪を勝手に思い込むのも、勝手にそういう前提の態度を取るのも、根っこは同じなんですかね。そう考えると、「態度を取っている」であっても、その裏に、押し出しの強い「主張」のようなものがある場合に使うのかな(詳しい人教えて)。

このシーンであれば、同じ構えにやたら「こだわってる感」が出るんでしょうね。

5.じいちゃん「一つできれば万々歳だ。一つのことしかできないなら、それを極め抜け」
If you can master one, that’s cause for celebration. If you can only do one thing, hone it to perfection.

honeは磨く・研ぐ。

6.じいちゃん「泣いていい、逃げてもいい、ただ諦めるな」
It’s all right to cry. It’s all right to run away. Just don’t ever give up.

この、just don’t ever give upは訳者の主張を感じる。never give upでもいいんでしょうけど、それだと「絶対にあきらめるな!」になってしまう。しかし、この場面だと、「泣いていい、逃げてもいい」ただ、「あきらめるようなことはするんじゃないよ」とやさしく諭している場面なので、just don’t everの方がほんの少し柔らかいのかな。リアクション動画見ていると、外国人の人は、この場面を見ながら、Yes! never give up!とか言ってるから、そんな違いないのかもしれませんが・・・

everは英英辞典を引くのが一番わかりやすくて、ただ単に、at any timeの意味。

7.獪岳「朝から晩までビービー泣いて、恥ずかしくねえのかよ」
Aren’t you ashamed of crying like a baby all day long?

こういう英語が個人的には苦手と言うか、パッとに出てこない。

8.獪岳「元柱に指南を受けられることなんてめったにない」
Almost no one ever gets the chance to be trained by former Hashira.

このeverもぱっとでてこないな。まあ、なくても意味通じるんでしょうけど・・・

9.獪岳「先生がお前に稽古をつけている時間は完全に無駄だ」
The time that Sensei spends training you is all for nothing.

英語学習にぴったりな例文。

10.獪岳「なぜお前はここにしがみつく」
Why do you insist on clinging here.

これもいい例文。

insistは「力説する」「言い張る」で、insist onで「固執する」「こだわる」(強く要求するという意味の場合もある)。clingは「張り付く」「しがみつく」。

直訳すると「なぜお前はそんなに強情にここにしがみついているのだ」

11.蜘蛛鬼「切られたのか」
Did I get slashed?

再び、get + 過去分詞の受身形。被害・迷惑に使うとのことですが、別にBe動詞でもいいと思う。ただ、こっちの方が「やられた!」という感じはでるのかも。リアクション動画見ていたら、外国人がこのセリフを聞いて、Yes you did!(そうだよ、切られたんだよ)と言っていました。

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