【アニメで英語】監獄学園シーズン1 第11話

監獄学園(英題はPrison Scool)のシーズン1の第11話から。

1. I’ll make sure that your eryngii pays, understand?

原作セリフ
ハナ:あんたのエリンギだけは許さないから。

make sureは”確実にする”という意味。ビジネス英語ではよく使う気がする。そして、Payは支払うが基本ですが、対価を支払う、代償を払う、転じて、償いをするという意味がある。eyngiiはキノコのエリンギ。

つまり、I’ll make sure that your eryngii paysを直訳すれば、「あんたのエリンギが償うことは確実に実現させるから」転じて「間違いなくあんたのエリンギには償ってもらうから」となる。

I’ll never forgive your eryngiiと、「絶対に許さない」を直訳しても意味は通じるんでしょうけど、確かに、「許さない」と感情的に言っているというより、冷静に「しかるべき代償を支払ってもらうから」と脅している文脈だから、この訳の方で良い気がします。

まあ、I’ll make sure you payで、「お前には間違いなく代償を払ってもらうからな」でもいいんでしょうけど、Your eryngii paysにするところは、訳者も意訳しすぎないように配慮している。

2. Hana-san doesn’t know how to hold back, so forget being expelled, you’ll be put in the hospital.

原作セリフ
シンゴ:花さん手加減知らねえから、退学どころか、病院送りになっちまうぞ。

Hold backは、そのまんま”後ろに留めておく”で、基本的に、Hold back somethingと目的語を取って他動詞で使い、何かを抑え込んでおくという意味ですが、自動詞の場合は、自分自身を抑え込む、つまり、控えるとか、自制するという意味。この文脈では”手加減する”になる。

なので、Hana-san doesn’t now how to hold backの直訳は、「花さんはどうやって自分を抑えるかを知らない」「花さんは自分を抑える方法を知らない」転じて、「花さんは手加減を知らない」となる。

問題は次の、So forget being expelled.

これは、正直よくわからない。

expelは追放する、退学させるで、being expelledと受身にすることで、退学させられるという意味になる。

直訳すると、「だから、退学させられることなんて忘れてしまえ」となるわけですが、この場合のforgetは、「忘れろ」というより、口語表現として、「忘れろ」→「気にしても意味がない」→「関係ねえ」みたい意味になるのかな(誰か教えて)。

つまり、「退学させられることなんか関係ねえぞ」、となり、次のyou’ll be put in the hospital.「お前、確実に入院させられることになる」となるのでしょうね。

put someone in hospitalは”入院させる”の意味。

自分以外にWillを使っているので、確実な未来表現で、間違いない的なニュアンスが含まれている。

Hana-san doesn’t know how to hold back, so forget being expelled, you’ll be put in the hospital.

直訳すると、花さんは手加減を知らない。だから、退学させられることなんか関係ねえぞ。お前間違いなく入院させられることになるな。

3. Whatever you don’t want me doing to you, I’m doing it.

原作セリフ
ハナ:「お前の嫌がることなら何でもやってやる」

このアニメの屈指の名シーンでもあり、歴代アニメ史上の中でも屈指のキスシーンでハナがキヨシにいうセリフ。

前半のWhatever you don’t want me doing to you(お前が私にしてほしくないことなら何でも)は、ゆっくり考えれば特に難しいこともない。

ただ、Whatever you don’t wantだけではなく、me doing to youをつけるのは、日本語頭では出てこない。

言われてみればその通りで、やはり慣れによる英語頭が重要なのだろうなとつくづく思います。

そして、個人的に面白いなと思ったのは、後半のI’m doing it.

「お前の嫌がることなら何でもやってやる」の「やってやる」の部分をなぜ、I’m doing itと現在進行形にしたのか。

これは、もちろん、もう実行中、つまり、進行中だから。

確か、鬼滅の刃で鋼鐵塚さんが包丁振り回して炭治郎を追っかけるシーンの「ぶっ殺してやる」の字幕は、I’m going to kill youだった気がする。

なので、誰かを一発ぶん殴って、「てめえ、ぶっ殺してやる!」という場合は、意志の表明なので、素直に未来形でI’m going to kill youでいいんだと思います。

ただ、一発ぶん殴った後に、相手が「なにすんだこの野郎」と言って、それにこたえる形で、イッちゃった目をしながら「お前をぶっ殺すんだよ(絶賛実行中)」という場合には、自分が何をしているかの説明なわけで、すでに始まった殺害計画実行の最中であり、まさに現在進行中なので、I’m killing youとするんでしょうね(たぶん)。

このシーンでも、キヨシがハナに、何するんですかと聞いているからこそ、現在進行形で答えているんだろうと思います。

Whatever you don’t want me doing to you, I’m doing it.

お前の嫌がることなら何でもやってやる(実行中)

それにしてもこのシーンいいですよね。

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